「ミライの授業」を紹介したことの紹介

約1年ほど前に、ビブリオバトル体験講座に参加した際、瀧本哲史さんの「ミライの授業」を紹介したのですが、グループで一緒になった方の評価がよかったので、文章として書き起こしておこうかと。別のサイトに書いていた内容ですが、残しておきたいので、転載しておきます。

ミライの授業
瀧本 哲史
講談社
2016-07-01

 

書評内容

瀧本哲史さんは京都大学の客員准教授であり
大学で教鞭をとりながら、エンジェル投資家としても活動しています。
「僕は君たちに武器をくばりたい」や
「武器としての決断思考」「戦略がすべて」などの著書がある。
その瀧本さんが
一番若くて可能性に満ちあふれた14歳の「きみ」に向けた著書が「ミライの授業」
この著書の冒頭はこのように始まる
「14歳のきみたちに、知ってほしいことがある。
 きみたちは、未来に生きている。
 そして大人たちは、過去を引きずって生きている。
 きみたちは未来の住人であり、大人は過去の住人なのだ。
 これは比喩ではなく、事実としてきみたちは未来に生きている。
 その理由を、簡単に説明しよう」 と
そして、厳しい現実を突きつけます
世界全体を巻き込んだ「安い人が選ばれる時代」
人間さえも必要としない「ロボットに仕事を奪われる時代」
これが、「現在進行形の未来」であり、
どう立ち向かえばいいのか、残念ながら大人たちはその答えを知らない。と
ただ、
未来にはひとつだけいいことがある
それは「未来はつくることができる」という点だ
だから
きみたちも、未来をつくる人になろう。
語り口は14歳向けではあるが、テーマの根幹は
大学生 いや、社会人に対しての講義と同じ
私が会社員だったころ(しかも30代)、瀧本先生の講演を数回拝聴しました。
講演の中では
RPGゲームでは強い勇者一人で冒険に出るのではなく、
戦士・魔法使い・僧侶といった個性豊かな仲間たちとパーティーを組んで
世界を救う旅にでるでしょ?
だから、さまざまな特徴ををもった仲間が集まってこそ冒険の旅はうまくいくんですよ
表には見えない影の存在も必要である。
周りから自分が決まる。ミッションが降ってきて、次第に形になる。
自分探しではなく、周りから自分が決まる。決める。
主人公は最初、何も出来ない。勇者には意志・運命しかない
真の目的・真の戦略は後から決まってくる
といったことや
いつになったら上司はあなたを「一人前」と認めるのでしょう?
新しい価値観や新しい世界像を、いつになったら認めるのでしょう?
コペルニクスの地動説は、彼の死後1世紀余り、ほとんど賛同者を得られないかった。
ニュートンやダーウィンのような新説もすぐに受け入れられたわけではない。
では、どのようにして認められるのか。それは「世代交代」である。
パラダイムシフトのために「世代交代」が必要であると。
新しいアイデアを上の人達が応援してくれると思うこと自体が大きな間違い
応援するのは自分の地位を脅かさない若者だけ。
でも。その向こうに真実があるのだから、人脈を作りくじけず乗り切るのだ
この重要な現在を生き抜いていくためのテーマを
14歳にむけて少し柔らかなトーンではあるが、
著書の中で伝えている
学校の教師にここまで伝えられる人はいるだろうか。
(あ、私、教師でした。反省します)
「ミライの授業」は
世界を変えた人たち生き方・考え方を紹介しながら
未来をつくる法則を教えてくれます
その法則は
法則1 世界を変えるたびは「違和感」からはじまる
法則2 冒険には「地図」が必要だ
法則3 一行の「ルール」が世界を変える
法則4 すべての冒険には「影の主役」がいる
法則5 ミライは「逆風」の向こうにある
最後に
ドイツ帝国の初代首相ビスマルクは
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
といったそうです。
「私が中学生のころは、○○だった」
というような、経験を振りかざす教師から学びますか?
それとも、
新しいことを成し遂げた人の歴史から学びますか?
優しくない世の中を生きなければいけない
生徒のみなさんに、この本を読んで、
自分のミライを手にする力をつけてもらいたい。

と、ここまで紹介できればと思っていましたが、半分ぐらいだったかもしれません。中学生や高校生で十分読める内容ですので、手に取ってもらいたいですし、家族の方が買って強制的に読ませてもいい内容ではなかろうかと。というか親御さんも読むといいのですが。(教員にもゼヒ読んでもらいたいですけどね)

仕事で行き詰った時に、この本を読み返して、中年に差し掛かったわたしが教育について考えるとき、過去の住人であるわたしたち大人が未来の住人である子どもたちに何かできることは少ないものだと自省するようにしています。そして、「何もできないんだから、大きなミライ像をどれだけ紹介できるのか」だけでも、教育に携わるんだからやっていければいいのかなと子どもに対しての謙虚さを持たなきゃなと改めて思うのです。

首都圏で生活していたときに、実際に瀧本さんの講演を聞きましたが、話の筋が一貫しており、こういう考え方のスタンスを教育に関わるものが忘れちゃいかんなと。その時にいただいたサインの一言は大切にしております。

やるのは自分。

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